AGURI UCHIDA

画家、内田あぐりのブログ

鬼の霍乱

 

先週から寝込んでしまった!

大学が芸祭週間で休みだったからよかったものの。

 

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とはいうものの、昨日は点滴を病院でされるやいなや、記念にパチリ。超具合が悪いのに、こういうの心と体は裏腹っていうんでしょうかね、いい加減に自分でも呆れます。

今日は友人が遠隔操作でハンドパワーを送ってくれたせいか、なんだか回復、まさかの友情念力?なのでした。

 

タルコフスキーの長い映画を眠りながらでも見れる欲望が出てきたのです。

ウイルス性の風邪、なかなか厄介で治りづらいので、皆さんも気をつけてください。

 

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ブログを書けるようになったので、かなり回復の兆し。

今夜は頑張っておかゆに豆腐の味噌汁をいただくことにします。

 

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10月の覚え書き「素描論のためのマドリガル」

 

「見えること」よりも「ものの見方」が大事とは、セザンヌマルセル・デュシャンも、それぞれに強調していた極意ではないか。その認識は、遠くギリシアイデアに、ヴァザーリの素描論やレオナルドのカルトンと響き合う。素描/ドローイングとは、世界を見ようとする意志によって、世界を開くための不断のエクササイズであり、時を超えてつづく遊戯なのだろう。

 先のエッセイ集の中で、美術史家のエドガー・ヴィントの言葉を借りて、レヴィ・ストロースも幻滅を漏らしている今日のスペクタルな展覧会の氾濫、写真や映像を濫用したそのコンテンツには、情報資本主義の畜群としてブラインド化された観衆の影が、プラトンの<洞窟の比喩>のように映っている。

 ニスや修復の絵の具の層に覆われた美術館の仄暗いタブローの森のなか、変色した紙葉に浮かぶサンギーヌ(代赭色のチョーク)や銀筆の描線、あるいは展示ケースに開かれた画帳に走る墨線の消息に出会うとき、それが描かれた、失われたはずの時に響いていた画家の脈拍を自分の内に聴いて、生気を取りもどすのは、ひとり自分だけの幻覚なのだろうか。

 

                      鷹見明彦(美術評論家

幻の光

 

遅い夕食の後に、居眠りしながら見た映画「幻の光」。

主人公の祖母が「死にとうなったから、四国へ帰るんや」と言い残して駅を出て行くシーンで始まる。

その駅は国道駅という鶴見線無人駅。

 

国道駅もだいぶ行ってないな、いつだったか、友人と国道駅を出たところにある老婆がやっている小さな飲み屋で、ハムカツをつまみに飲んだ記憶がある。

たしか上海食堂という名前だったかな。

店の中にある炬燵で、数人の老婆たちが雑談していた光景、あれは幻だったのだろうか。

久しぶりに国道駅に行きたくなった夜のこと。

 

 

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オフの声

 

デフォルメし、創造してゆく記憶。

 

会場って一つの空間だから、そこに立ったときに作品の背後から何かが見えてくるというのは大切な要素ですよね。空間全体から圧迫されるようなライブ感というか。

従来の美術館のように額に入れた展示というのは、「きちんと見てください」と要求しているようじゃないですか。見る側もおとなしく「じゃあ、見させていただきます」というような関係。

写真、特にスナップショットを撮っている時など、外気を吸い、同時に雑音を体で感じることがあります。それを会場に転位するには”混沌”を散らすしかない。

つまり”ノイズ”の出現です。そんな邪心もあって、シンプルに写真を額装するだけでは満足しませんね。

 

鈴木 清

ポジフィルム救出

 

2002年に発行された日本画[表現と技法]の書籍製作のために撮影した膨大なポジフィルム。

当時はデジタルがなかったので、6×7のフィルムで撮影をしていました。日本画の用具から技法、作家の制作ノート、作家のドローイングなど、様々なポジが残っていて、今となっては貴重な資料です。日本画の研究室のダンボールに入って、棚の上に置かれて忘れ去られていました。私は日本画の書籍製作に主に関わっていたので、と言うかほとんど監修という立場だったので、よく作ったなーと膨大なフィルムを見て懐かしく思うのです。この書籍を製作した経緯や当時のことは、現在の教員たちも助手たちも、他には誰も知りません。

ポジを救出できて本当によかった、主要なものはこれからデータ化して残しておこうと思います。

私の制作プロセスのフィルムも残っているので、これもよかったこと!!!

 

それにしても膨大なフィルムの量、なんとかしないと。

 

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