太田紀行 vol. 3 下落合の家 1985年
太田市美術館・図書館で流す映像を映像作家の岡安さんが作ってくださいました。放映直前に、「内田さん、35歳頃の写真ありますか?」
ということで、他にも子供を抱いたりしている写真を送ったのだけど、なぜかこの写真が使われました。
下落合の家、 住所は中野区上高田4丁目ですが、最寄りの駅は西武線の下落合駅で、新宿は目と鼻の先。家は横板に水色のペンキが塗ってある木造の平屋で、大昔は歯医者さんの診療所、その後はインド大使館の宿舎に使用されていました。診療所だったせいか、玄関を入ってすぐ左には薬の受け渡しの窓があったり、インド大使館の宿舎だったからでしょうか、家には香辛料の甘い香りがいつも漂っているようで、中庭には大きな月桂樹の木がありました。この月桂樹をカレーを作るときには入れていました。
家のすぐ近くには神田川が流れていたのですが、川に沿って歩くと、小さな飲み屋やお好み焼きや、しもた屋の食堂があって、小学生の娘とよく川沿いを散歩して、小さな食堂でご飯を食べていた思い出が懐かしいです。
その後、写真家になった娘はインドに繰り返し旅をして、ポーラの在外研修員として1年間も滞在までして、そのうちにインド人と結婚して、子供が生まれて、
かつて、インド大使館の宿舎に住んでいたことが、なんだか不思議な因縁を覚えてならないのです。
ということを思い出させてくれる懐かしい写真でした、岡安さん、どうもありがとう。
あ、この写真、岡安さんの携帯の待ち受けになってたの、見たぞ!
太田紀行 vol.2
東武伊勢崎線のりょうもう号からの車窓、利根川かな、と思う。
美しい。
設営を手伝いに来てくれたためそうくん、愛車は1970年代のホンダライフ、ボンネットにミラーが付いてるかっこいい車です。シートベルトがない、というか、飛行機みたいなベルトなのでしてもしなくても同じ。設営が終わって、帰り際に足利までドライブ、太田や足利の超レトロな街にはホンダライフがよく似合う。
蕎麦屋を探して、足利の菊屋さんに。ここは60年間やっているそうです。
足利のカフェモカ、ここのコーヒーは絶品、今年は45周年記念だそうです。足利市立美術館の真島直子さん個展のポスターがモカにも貼ってありました。
太田市立美術館・図書館の展覧会フライヤーも置いてくれるといいのにな。
両毛線の山前駅、駅前のタバコ屋も昔と何も変わらない気がする。鉄子としては、たまらなく郷愁に耽る駅。
開館1周年記念佐久市立近代美術館コレクション➕
「現代日本画へようこそ」
太田市美術館・図書館
2018年5月3日(木・祝日)ー6月10日(日)
http://www.artmuseumlibraryota.jp/
私は佐久市立近代美術館が所蔵している1982年の作品、3階の自然光が美しい空間では、新作と実験的に制作した作品、未発表のドローイングなどを展示いたします。
よろしくお願いします。
風詠抄 @ 高島屋横浜店
綺麗なカタログができました。横浜での風詠抄テーマは「常」。