国内研修vol.1 佐世保から長崎、沖縄へ、そして北海道から沖縄へ
2019年7月1日から9月30日までの3ヶ月間、武蔵野美術大学国内研修員として
日本の南から北へ、そしてまた南へと放浪してきました。
その記録を少しづつ書いていこうと思います。
まずは研修で一番見たかった長崎県生月島の「お掛け絵」から。
生月島には2019年7月18日からしばらく滞在していました。
生月島では江戸時代に捕鯨文化が盛んでした、益富捕鯨や古式捕鯨などの資料がたくさん展示されていて興味ふかいです。
生月の捕鯨文化は昭和初期には途絶えてしまいましたが、今でも食鯨文化はしっかりと残っています。
生月町博物館の学芸員、中園成生氏は隠れキリシタンや捕鯨文化の研究をなさっている方で、博物館サイトの生月学講座は専門的で面白く、大変勉強になります。
今回も中園さんにはいろいろとお掛け絵や捕鯨文化についてのお話を伺うことができて有意義な研修となりました。
親子鯨遊泳乃図 1700年代
2019年11月3日 文化の日 神奈川文化賞授賞式
第68回神奈川文化賞を受賞しました。
まだまだこれから描くんだよ!と背中を押していただいた感じの受賞!!
ほんとうに嬉しいです!!!
授賞式が11月3日に神奈川県民ホールで開催されて、その時の式典の様子を来賓で出席してらした水沢勉さんに撮影していただいてました。写真は水沢さんのfacebookからコピーさせていただきました。
水沢さん、ありがとうございます。
贈呈式のあとに行われた祝賀演奏会は神奈川フィルハーモニー管弦楽団、指揮者は川瀬賢太郎さん。
ホルストの「惑星」やクラリネットの演奏など、素晴らしかったです。いただいた祝電の裏にボールペンで演奏のスケッチを。
また音楽会へ出かけよう!!!
下の写真は神奈川県文化課から画像をいただきました。
緑色の指輪が一緒で嬉しい、私が大学生の時に彫金をしていた母が作ってくれた大切な指輪。
絵の引越し、そして那覇の首里城炎上 2019年10月31日
武蔵美を退任するにあたり、個人アトリエにある山のような絵の引越しをしました。
来年3月の退任だから、少し気が早いとは思ったのですが、一気にこの日に引越しをすることになりました。
手伝ってくれたのは、スクエア4の方々、卒業生3人と2年生が一人の総勢8名。
二台のトラックに全部を積み込むことができずに、引越し先の所沢と2往復をする羽目となりました。
手伝ってくれたみなさん、本当にどうもありがとうございました!!
アトリエはもぬけの殻、今の研究室には近くの他の場所から一度引っ越しているのですが、30年間にわたりこのアトリエで絵を描かせてもらい、特に大作を描くのには目一杯によく使わせてもらいました!
個人アトリエには感謝の気持ちでいっぱいなのです。
仮の住まいは所沢にある為壮くんのアトリエ兼倉庫。
みんなと一緒に食べた引っ越しそば、西武園近くの「そば処 ごろう」美味しかった!!
早朝の5時に起きて、テレビのニュースをつけると、沖縄那覇の首里城が炎上していた!! 首里城が全部燃えてしまった!
ショックでニュースを見ながら悲しくて泣いてしまった。
2019年10月31日、武蔵美からの絵の引っ越しの日は、忘れられない一日となったのです。
うしろ姿のマリア
リトグラフの下図を作っていて疲れてしまって、マリア像を見ながら、外海の隠れキリシタンを思う日。
百合
8月のお盆にお供えした百合の花。そのまま放っておいたら、枯れた姿が美しくて捨てられずにドローイングをした。
9月8日の日経新聞文化欄に載せていただいたもの、その時の百合。
9月4日
月桃の実