AGURI UCHIDA

画家、内田あぐりのブログ

しあん

 

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「しあん」 2020年3月制作 鳥の子紙にピグメント、鉛筆、木炭

 

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日本経済新聞社日曜日(2020年3月29日)の文化欄に掲載していただきました。

6歳になる孫のしあんをドローイングした作品。

娘の亜里を6歳の時に描いた「亜里坐像」、しあんもこれから日本画の画材で描いてみようと思い、時折ドローイングだけしているのです。

 

おおきなかぞく みんなのおうち

先日は孫のしあんの保育園卒園式でした。ウイルス騒ぎの中で、卒園児たちとお父さんやお母さんと先生たちだけの小さくても温かな卒園式、私も号泣するつもりで本当は参加をしたかったけれど、親御さんだけだったので残念ながらそれも叶わず。

5年間、本当に保育園にはお世話になりまして、どうもありがとうございました。

時々、お迎えに私が行っていたので、それもなくなるのかと思うと少し寂しいです。

このクラス、5年間一緒に過ごした子供たちは全部で13名、普段から親たちがみんな仲良くしてて、とても良いクラスだなと、祖母の私から見ても微笑ましい姿でした。

 

そんな仲の良い親たちが、子供が卒園をするにあたり、親たちで相談をして思い出アルバム、と言うか5年間一緒に過ごした思い出の記録集まで作ってしまいました。

みんなの仕事がライターだったり、編集者やカメラマンが2人もいたりとフリーで仕事をしている親たちが多いせいでしょうか、それぞれの仕事が忙しい中を集まって、この記録集を手弁当で作成したのです。

保育園の園長先生や先生たち美術の先生、駐車場のおじさん、みんなの気持ちがいっぱい詰まっている素晴らしい冊子となりました。

下に、園児のお母さんが書いた文章をちょっとだけ書いておきます。

素敵な文章、読むたびにほろりとして胸が熱くなって、そして元気をもらえる!!

 

「おおきなかぞく みんなのおうち」

園庭から見上げる空は、とんびがまわる大きな青空。

急階段の三ヶ丘のお山には、四季を彩る木々や花、虫に小鳥たち。

いちばん近いお砂場は、貝殻混じりの真名瀬の砂浜。

真っ青な海原の向こうに見える富士山、そして、

お迎え帰りの茜色に染まる夕日。

 

雄大で、感動的で、温かく、力強く、儚くて、美しい。

 

小さな園庭だけでなく、公園も神社も海も山も、

行く場所ぜんぶが、みんなのお庭。

葉山のぜんぶが みんなのおうち。

 

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 子供達を一人一人紹介しているページ。

Q2 大きくなったら何になりたい?

絵描きさん。

 

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しーちゃん、5年間よくがんばったよね、卒園おめでとう!!!!

 

いのち短し恋せよ乙女

卒業生たちからもらった退任祝いの花かごのダリア。

何か別の生き物のような生命力がある、花のフォルムはおもしろいな。

 

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ダリアの傍らのスーパーで買った八重の黄色いチューリップ、捨てられないで瓶に挿しておいたら、しおれていく花びらの先が深紅に染まった。

なぜかわからないけれど、ふと浮かんだ歌、いのち短し恋せよ乙女。

 

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