AGURI UCHIDA

画家、内田あぐりのブログ

2016-01-01から1年間の記事一覧

冬休みの宿題(その一) 鳥取大山日記

今年の夏に開催した「旅ムサステイ・in ・大山」のレポート提出期限がすっかりすぎているので、とりあえずのブログで写真を整理しながら、まとめてみることに。 少しづつ思い出しながら、書いていこうと思います。 この企画はムサビ教職課程の教授三澤一実先…

沖縄には子供がよく似合う

沖縄取材日記 vol.8 久高島 イザイホーの扇とイラブ海蛇

11月5日(土)から8日(火)まで久高島に滞在。 イザイホーに使う扇を見せていただきました。神女(カミンチュ)がこの扇を持って踊るそうです。扇の表には太陽と鳳凰、裏には月と牡丹が描かれています。 扇を持っている方は、かつて神女をなさっていらした…

大津、琵琶湖回想

滞在した琵琶湖ホテルから見る朝焼けの琵琶湖はとても美しかった!遠くに見えるのは近江富士。 三井寺では訶梨帝母倚像(鎌倉時代)を文化財収蔵庫で拝観、大津歴史博物館で大津絵を見て、そして建部大社では女神像(平安時代)を拝観、展覧会で大津へ行った…

クリスマスは籠の鳥

娘としあん、初のインフルエンザにかかりました。 なので、クリスマスはお粥の大根飯に野菜スープ、1週間は外出していけないそうなので、みんな年末までどこへも行かれません。 しあんは遊びに行けないストレスマックス、娘は食欲ゼロ。 私はマスクにうがい…

沖縄取材日記 vol.7 久高島

1609年、薩摩の軍隊が琉球を侵略しました。久高島には薩摩屋敷が置かれ、琉球の行事を監督し、それは270年間も続きました。今でも薩摩屋敷跡は残っていて、その末裔も暮らしています。 ペリー来航時には飛舟(飛脚に対してのもの)が行き交い、久高島は南の…

一日だけの「内田あぐり素描展」

キッド・アイラック・アート・ホール閉業記念の素描展と窪島誠一郎氏との対談、 終了いたしました。 年末のお忙しい中をいらしてくださった方々、どうもありがとうございました。 キッドがこの十二月いっぱいで幕を下ろしてしまうこと、本当に残念ですが、ま…

三ヶ岡山緑地へハイキング

先週の日曜日に家の近くにある三ヶ岡の山にハイキングへ出かけました。 武蔵美の授業や会議、続いた展覧会の準備やレセプションなどなど、そして娘のハードな仕事続きと、二人ともすっかり疲れてしまっていたのです。 おにぎりを持ってしあんを連れてのハイ…

人間 この未知なるもの

収蔵品展|057 人間 この未知なるもの 2016年12月10日-2017年3月12日 東京オペラシティアートギャラリー この展覧会では1970年〜80年代に描いた私の初期の作品6点と近作数点が展示されています。そのほとんどがアトリエの倉庫に眠っていたもので、30年、…

七 五 三

沖縄取材日記 vol.6 国頭村 Cafe「水母」

cafe 水母 http://www.mco.ne.jp/~yamagame/

Art inn に掲載

「游魚」でご一緒した美術ライターで写真家の中野昭子さんが、Art innに記事を書いてくださいました。 中野さん、どうもありがとうございました。 www.art-inn.jp

沖縄取材日記 vol.5 奥ヤンバル大石林山

東前(アガリメー) 形から見て、新石器時代のヨーロッパで造られ始めた、ドルメン(テーブル型の石積み)状の拝所と思われます。真東から陽が入るように作られていることから、太陽信仰(アマテラス)と関係が深いのではないでしょうか。 御願ガジュマル、…

ニガナを食べたい

久高島の家庭の食卓。シークワーサー、烏賊の塩辛、ニガナアエと言うお祝いの席に出すニガナとサンマの和え物、モズクの天ぷら、豚と大根の煮物。 ニガナは島のいたるところに生えているそう、美味しかったから、また食べたいのです。 中央の塩はナサー屋「…

キッド・アイラック・アート・ホールの閉廊

キッド・アイラック・アート・ホールは窪島誠一郎氏(信濃デッサン館、無言館館主)が1964年に開業した美術、音楽、演劇、舞踏、朗読、映像など、領域を超えた表現活動を行うホールです。1998年頃に道路の拡幅により、現在のホールに移転し建物も新しくなり…

海からの贈りもの

沖縄の銀ネム

沖縄には至る所に銀ネムという合歓の木に似た低木が繁茂しています。銀ネムは沖縄戦の後に焦土と化した沖縄の緑化のために、米軍がこの種を上空から散布したと言われているハワイ産の外来種の植物です。銀ネムは繁殖率が高く、従来の沖縄の在来固有種の木々…

「游魚」が文学フリマに出ます

詳細:第23回文学フリマ東京 ・⇨http://bunfree.net/?youkou ・2016年11月23日(祝)11:00-17:00 ・入場無料 ・東京流通センター第二展示場(東京モノレール「流通センター駅」下車1分) ・出展名:木の聲舎 ・出展場所:1階EホールG-5

沖縄取材日記 vol.4 東村高江

国頭村奥の宿から東側の海岸線を走り高江へ。今回の沖縄へ来たのも、どうしてもヤンバルの森と高江を、テレビのニュースや新聞で報道されないネットでしか伝わらない現場を、この目で見たかったのも理由の一つなのです。高江は機動隊の車が道路沿いにずらり…

沖縄取材日記 vol.3 国頭村、奥の玉村方久斗と竜宮と猫

11月1日(火)から5日(土)まで国頭村に滞在。 国頭村の小さな宿に到着。宿は沖縄最北端の辺戸岬の小さな村にあります。 宿の周囲は鬱蒼とした南国の木々に囲まれ、すぐ近くは小さな入江となっていて、 この辺りは竜宮の入り口と言われてるそうです。入り組…

沖縄取材日記 vol.2 那覇から国頭村奥へ

国頭の宿の庭に咲く、月桃。

沖縄取材日記 vol.1 那覇

10月31日(月) 娘の亜里は重たいカメラ機材を、私は小さなスケッチブックと矢立と水彩絵の具、しあんは桃太郎の絵本とキティちゃんの水筒を、みんなそれぞれ大切なものを持って、沖縄へ出発です。 那覇の裏道にある小さなホテルにチェックイン、この界隈は…

いつかのSHANGRILA

沖縄 金武で。

運動会でゴールドメダル

顔にはその人の思考が現れ、性格、喜怒哀楽、年齢など凝縮された要素があり、 いわば肉体の外部と内部をつなぐ発信地のようなものである。 また、描かれた顔は画家自身の根底にある本質を映し出す鏡とも言える。 「女人群図ーI」(部分)制作年1975年

内田あぐり+室井佳世「平面の饗宴」から

西荻窪のギャラリー「数寄和」での2人展が終了しました。 好きな画家、室井佳世さんと一緒だったこと、ギャラリーのスタッフがとてもよく動いてくださったこと、多くの方々がいらしてくださったことなど、とても気持ち良く会期を終えることができました。 秋…

オーギュスト・サンダーと蜘蛛

アトリエのコレクション

今日のひとこと

「私はサルトルの前に獲物になり、そしてサルトルを獲物にした」 by 土屋禮一

かぶく

じつをかぶく いまの世の中どっちつかずの名題さながらだ ひらかなにおやま開山ほととぎす 「柘榴を持つ人」1985年 素描

金泥と群青

会津若松の金泥。