AGURI UCHIDA

画家、内田あぐりのブログ

2019-07-06から1日間の記事一覧

研究紀要・制作ノートのための覚書 vol.13

2019年3月29日、作品撮影の日。 撮影は柳葉 大さん。 作品タイトル:< 残丘ーあくがれ > サイズ:タテ783,0cm×ヨコ194.0cm 素材:雲肌麻紙、岩絵具、水干絵具、顔料、膠、布、楮紙、紙縒 制作年:2019年

研究紀要・制作ノートのための覚書 vol.12

2019年3月27日、28日撮影。 明日は撮影の日。 なかなか決まらなかった作品の上部、一週間前にやっと決まった、一番上の部分が本当に難しかった。 このドローイングは昨年にパフォーマーのNasuさんを描いたもの。 作品上部はこのドローイングのフォルムでやっ…

研究紀要・制作ノートのための覚書 vol.11

2019年2月20日撮影。 明日から2週間、メキシコのオアハカへ行かなければならない、国際交流基金と武蔵野美術大学国際交流プロジェクトの助成を受けて、オアハカのサンアグスティンアートセンターとの共催としてオアハカでの交流展と日本画と木版画のワーク…

研究紀要・制作ノートのための覚書 vol.10

2019年1月31日、2月1日撮影。 (絵を縫うことについて) 使用しているのは紙縒と生の厚口楮紙(ドーサ引きでないもの)、帆刺針、紙縒りは墨で染めている。 ドーサ液(うすい膠液に少量のミョウバンを入れた液体)で描いた生の厚口楮紙からフォルムを作り切…

研究紀要・制作ノートのための覚書 vol.9

2019年1月21日撮影。 (膠について) 絵の具は全て膠で溶いて使用している。使用する膠は三千本と鹿膠をブレンドしたもの。下塗りには、姫路・大崎商店で現在作られているオーガニックの膠なども使っている。 膠は動物の皮・骨・筋などを煮た液を乾燥して固…

研究紀要・制作ノートのための覚書 vol.8

2019年1月19日撮影。

研究紀要・制作ノートのための覚書 vol.7

2019年1月6日撮影、天然真黒焼白緑でたらし込みをする。描いた上に水と絵の具を垂らしこむことで、フォルムの偶然性が生まれる。たらし込みは日本画の古典技法である。 これで数日は絵の具が乾かないので放置、ドライヤーなどで急激に熱を当て乾かすとオート…

研究紀要・制作ノートのための覚書 vol.6

2019年1月5日撮影、アトリエの朝と夜。 素描について。 日本画を描くとき、モデルは目の前にいない。多くのドローイングを引っ張り出してきて、反芻しながら作品を構築していく。植物繊維の絡む和紙、有機的な顔料や岩絵の具、水、膠、そうした素材は私の体…