リトグラフ 石のまわりで 公開制作 vol.3
リトグラフの刷りや指導をしてくださった、遠藤先生と元田先生、どうもありがとうございました。4点も制作してしまって、たくさんのリトグラフを刷りをしていただきました。
とても楽しかったです。
最後にサインを入れる際に、矩形の作品はそれほどでもなかったのですが、欠けた石の作品は、余白へのサインの位置や大きさや形、それと絵との関係にとても悩みました。
90年生きてても考えることはとまらない
武蔵美の絵画組成室で、学生たちが模写をしたジオットやボッティチェルリの絵をみる寺田小太郎さん。
寺田さんの覚書:
・生まれた場所、風土などは人の根底にある。
・歴史の勉強をすること。
・人間とはなんぞや。
・自然に対していい加減な見方をしないほうが良い。
・90年生きてても考えることはとまらない。
・絵を描くことは食えないと思ったほうがいい、だから絵描きは度胸がいる。
リトグラフ 石のまわりで 公開制作 vol.2
リトグラフの石は、普通は四角い石ですが、誤って石を落としてしまうことが時折あるそうです。その時に割れてしまったけれど、捨てられずに残っていた石の断片を、版画の元田先生が「こんなのもあるよ」と見せてくださって、偶然に出来た欠けたフォルムの美しさに魅了されてしまいました。今回の公開制作では3点の欠けた石への描画を試みてみました。
普通の四角い石へも描いています。
暖かくてやさしい石に触れていると、どうしてもリトグラフのクレヨンでゴリゴリ描くことに勇気が出なくて、リトの溶き墨を日本画でよくやっているように、たらし込みと線描で表現してみたのです。
刷りでこの微妙なたらし込みの感じが出てくれるといいけど。
美術館の担当スタッフが撮ってくださいました。
夢中になると、ときおり石を抱いて描いたりしてます。
リトグラフを始めて作ったのは、22歳の大学院の頃ですから、今から45年ほど前になります。当時は石を自分で研磨したのですが、石と石を重ねて八の字を描くようにすり合わせて研磨する方法でした。今は研磨をする金具のようなものでやっているようですね。下の作品はその時に作った小さなリトグラフ、多分年賀状にでもしたのかと思いますが、アトリエの引き出しから出てきました。他にも2点少しお大きな作品を作りましたが、だいぶカビが出てしまっています。この時は石の目が少し残っていて、リトクレヨンで描いても石の目が潰れずに筆触などもそのままいい感じで出ています。この時の石の感触がとても好きでした。
その後、武智鉄二の画廊からリトグラフ集を出すことになり、その時はもう石ではなく、ジンク版というアルミのような金属の版になっていました。
太田紀行 vol.8 現代日本画へようこそ、最終日
本日、6月10日をもちまして、太田市美術館図書館で開催していました
開館1周年記念 佐久市立近代美術館コレクション+「現代日本画へようこそ」
が終了いたしました。
遠方の所を、お忙しい中をいらしてくださった皆様、本当にありがとうございました。
いつか、この展覧会をきっかけとして、よりスケールアップした「現代日本画へようこそ」の展覧会が開催されることを祈って。
最終日の今日、遣らずの雨でしたね。
クローズした会場の画像は、担当学芸員の小金沢智さんのFbからお借りしました。
太田紀行 vol.7 Japan Snake Centerと白蛇姫
白蛇姫、突然にあらわれた美しい人だったな、腰まで垂れた柔らかい髪と白蛇が絡みつくよう。
白蛇姫って、アイヌの伝説に出てくる女神さまのことよね、いつか絵に描きたいなー。
一緒にいたスーツの男性もこの世のものとは思えない、異界の人よね、ふたりはぜったい。
太田紀行 vol.6 娘たちと
太田在住のアーティスト、片山真里さんと偶然に会えて、みんなで一緒に記念撮影。
片山さん、素敵な女性で、会えて嬉しかった。
娘の亜里とだいぶ前の群馬青年ビエンナーレで一緒だったそう、片山さんが覚えていてくださって、小金沢さんからお聞きしました。亜里もびっくり。
不思議な出会いですよね、それも太田でとても嬉しかったできごと。
この写真、映画「八日目の蝉」のようだ、と友人が言ってたけど。
リトグラフ 石のまわりで 公開制作 vol.1
「石は正直である」