展示現場設営中
展示会場の設営をしてくださっているのは”スクエア4”のメンバー、いつも彼らにお世話になっています。
武蔵美の彫刻学科や視覚伝達デザインを卒業なさった方々でチームを組んでいる展覧会設営のプロ集団。もちろん、彼らはご自身の作品を制作なさってるアーティストでもあるのです。
彼らの設営現場を拝見すると思わずため息がでて胸がざわめいて、すてきなのです。
美術チームの鳥越さんが送ってきてくれた下の画像、もう、こんなに立ち上がっている!
作品搬入
作品の搬入は、もう何十回とやってきているのに、相変わらず胃が痛くなる日。
アトリエに人が入ると、搬入の梱包をやりだすと、作品が自立できてるかできていないかなど、、瞬間的に自分の作品が客観的に見えてくるものがあるのです。
新作を初めて外気とひと気に晒すことの怖さ。
43年も前に描いた「女人群図ーⅡ」、大学院を修了した年の作品。その秋の第2回創画会で初めて創画会賞を受賞して、賞をもらった意味も画家になることも、なんだかわけがわからなかった26歳の頃。当時の展覧会は旧都美術館で開催されてて、思い出すことは、漆喰の古い壁と、油が染み込んだ焦茶色の木の床と、ハイヒールで歩くとコツコツと、とんがった音がしていたのだけを覚えている。その時に展示されただけのこの作品、梱包を外してみたら思いの外に鮮明な絵の具が現れてきた。全然傷んでいなくて、すごい!
真面目に描いてたんだと実感する時。43年経った今でも、とても好きな作品、これからも何年経っても変わらずに好きだと言える絵が描けるのだろうか。
この作品を美術館に展示できるだけで、本当に良かったと思う。
ペンキ塗り
ドローイングの部屋の壁を緑灰色にしようと思い、いろいろとペンキで試してみるけれど、
なんともしっくりいかない。
好きな映画「残像」(ポーランド映画、ワイダ監督)の中で、片足を失った初老の画家で美術を教えている大学教授が絵を立てかけて描いている光景、彼の若い恋人が去っていく緑色の部屋、あの部屋の緑灰色の壁が忘れられない。
どうするかな。
せっかくだから、キッチンの戸棚を塗ってみるかな。
「内田あぐりーー化身、あるいは残丘」展 図録発売のお知らせ
展覧会の図録が国書刊行会から刊行していただくことになりました。
編集は武蔵野美術大学美術館・図書館の美術チームスタッフ、北澤智豊さんと鳥越麻由さん、今回の展覧会の担当スタッフでもあります。
デザインは武蔵美視覚伝達デザイン学科卒業の渡邊翔さん。
発行は展覧会初日の5月20日となります。
下記から図録の詳細をご覧いただけます。
そろそろ展覧会の告知を
「内田あぐりーー化身、あるいは残丘」
武蔵野美術大学美術館・図書館で5月20日からスタート。
展覧会のポスターとフライヤー、フライヤーは4種類も美術館が作ってくださいました!
それぞれのデザインの下地になる絵は新作の部分、作品部分の撮影は娘の内田亜里。
下の画像は展覧会担当の北澤さん撮影、何気に美術チームの台車を入れてるところが効いてますよね。
photo by Tomoto Kitazawa
ポスター、フライヤー、そして楽しみにしてるカタログも全てデザイナーの渡邊 翔さんのデザイン。
武蔵美の視覚伝達デザイン学科を卒業した若いデザイナーの方です。
武蔵野美術大学美術館・図書館のウェブサイトです、下記から展覧会の詳細をご覧いただけます。
下はポスター。
フライヤー
行方不明のデッサン
1978年ころのデッサンをネットで見つけました。福生時代に家の近くに住んでいた18歳の少女をモデルにして描いたデッサン、今頃どこにいるんだろう、私のとこへ帰ってきてほしい。