絶賛展示現場設営中
作品サイズが7メートル80センチだということが直前にわかり、というか私がサイズを間違えて、そのままずっとそのサイズと思い込んでました。7メートル20センチだとずっと思ってました。
なにやってるんだ、こんなドジ踏んでる私!!!
スクエア4の皆様、本当にごめんなさい、なのにすぐに壁を作って足してくださって!
8メートルもあるタワーの上での危険を顧みずの作業、もうっ、ステキすぎます、スクエア4!
ほんとうにありがとうございます。
収蔵品展066「コレクター頌 寺田小太郎氏を偲んで」
東京オペラシティアートギャラリーでは、2019年4月20日(土)ー6月23日(日)まで、寺田コレクションの作品群が展示されています。私の作品は「女人群図ーⅠ」が展示されています。
この作品は、5月20日から武蔵野美術大学美術館で始まる「内田あぐりーー化身、あるいは残丘」の展覧会に出品する「女人群図ーⅡ」と同じテーマで描き、ともに第2回創画会展で創画会賞を受賞し、旧都美術館の会場に2点並んで展示された思い出の深い作品です。また、「女人群図ーⅠ」は大学院修了制作でもあり、優秀賞を受賞しました。
新宿と小平で、同じ時期に二つの作品が展示されること、感慨深いのです。
とりわけ、寺田さんとは新宿でよくお酒をご馳走になって、寺田さんの自然観や芸術論などのお話を伺っていて、それがとても面白かったのです。亡くなられる少し前には武蔵美の日本画学科へも特別講師でお招きをして、若い学生への色々なお話をしていただきました。
寺田小太郎氏は昨年の11月に逝去されました、とても残念でなりません。
謹んで心からお悔やみを申し上げます。
収蔵品点066「コレクター頌 寺田小太郎氏を偲んで」
http://www.operacity.jp/ag/exh221.php
「女人群図ーⅠ」1975年 206.0×290.0cm
展示現場設営中
展示会場の設営をしてくださっているのは”スクエア4”のメンバー、いつも彼らにお世話になっています。
武蔵美の彫刻学科や視覚伝達デザインを卒業なさった方々でチームを組んでいる展覧会設営のプロ集団。もちろん、彼らはご自身の作品を制作なさってるアーティストでもあるのです。
彼らの設営現場を拝見すると思わずため息がでて胸がざわめいて、すてきなのです。
美術チームの鳥越さんが送ってきてくれた下の画像、もう、こんなに立ち上がっている!
作品搬入
作品の搬入は、もう何十回とやってきているのに、相変わらず胃が痛くなる日。
アトリエに人が入ると、搬入の梱包をやりだすと、作品が自立できてるかできていないかなど、、瞬間的に自分の作品が客観的に見えてくるものがあるのです。
新作を初めて外気とひと気に晒すことの怖さ。
43年も前に描いた「女人群図ーⅡ」、大学院を修了した年の作品。その秋の第2回創画会で初めて創画会賞を受賞して、賞をもらった意味も画家になることも、なんだかわけがわからなかった26歳の頃。当時の展覧会は旧都美術館で開催されてて、思い出すことは、漆喰の古い壁と、油が染み込んだ焦茶色の木の床と、ハイヒールで歩くとコツコツと、とんがった音がしていたのだけを覚えている。その時に展示されただけのこの作品、梱包を外してみたら思いの外に鮮明な絵の具が現れてきた。全然傷んでいなくて、すごい!
真面目に描いてたんだと実感する時。43年経った今でも、とても好きな作品、これからも何年経っても変わらずに好きだと言える絵が描けるのだろうか。
この作品を美術館に展示できるだけで、本当に良かったと思う。
ペンキ塗り
ドローイングの部屋の壁を緑灰色にしようと思い、いろいろとペンキで試してみるけれど、
なんともしっくりいかない。
好きな映画「残像」(ポーランド映画、ワイダ監督)の中で、片足を失った初老の画家で美術を教えている大学教授が絵を立てかけて描いている光景、彼の若い恋人が去っていく緑色の部屋、あの部屋の緑灰色の壁が忘れられない。
どうするかな。
せっかくだから、キッチンの戸棚を塗ってみるかな。
「内田あぐりーー化身、あるいは残丘」展 図録発売のお知らせ
展覧会の図録が国書刊行会から刊行していただくことになりました。
編集は武蔵野美術大学美術館・図書館の美術チームスタッフ、北澤智豊さんと鳥越麻由さん、今回の展覧会の担当スタッフでもあります。
デザインは武蔵美視覚伝達デザイン学科卒業の渡邊翔さん。
発行は展覧会初日の5月20日となります。
下記から図録の詳細をご覧いただけます。