沖縄取材日記 vol.5 奥ヤンバル大石林山
東前(アガリメー)
形から見て、新石器時代のヨーロッパで造られ始めた、ドルメン(テーブル型の石積み)状の拝所と思われます。真東から陽が入るように作られていることから、太陽信仰(アマテラス)と関係が深いのではないでしょうか。
御願ガジュマル、日本最大のガジュマル。
ニガナを食べたい
久高島の家庭の食卓。シークワーサー、烏賊の塩辛、ニガナアエと言うお祝いの席に出すニガナとサンマの和え物、モズクの天ぷら、豚と大根の煮物。
ニガナは島のいたるところに生えているそう、美味しかったから、また食べたいのです。
中央の塩はナサー屋「太陽ぬ真塩」(テイダヌマス)と言う久高島の海水から精製された塩、友人のご主人が作られています。このお塩がとても美味しいのです。
キッド・アイラック・アート・ホールの閉廊
キッド・アイラック・アート・ホールは窪島誠一郎氏(信濃デッサン館、無言館館主)が1964年に開業した美術、音楽、演劇、舞踏、朗読、映像など、領域を超えた表現活動を行うホールです。1998年頃に道路の拡幅により、現在のホールに移転し建物も新しくなりました。
ホールの壁は以前のホールも今も真黒で、闇のような特異な空間で個性的で多様な芸術表現が展開されてきました。
今年の12月をもって多くの表現者やファンに惜しまれながら、ホールは閉業となってしまうそうです。
私も移転前ののキッドで個展を2回開催しましたが、50数年にわたり領域を超えた表現活動をする作家達の活動を支えてきたキッドが閉業してしまうのは、たまらなく残念なのです。
沖縄の銀ネム
沖縄には至る所に銀ネムという合歓の木に似た低木が繁茂しています。銀ネムは沖縄戦の後に焦土と化した沖縄の緑化のために、米軍がこの種を上空から散布したと言われているハワイ産の外来種の植物です。銀ネムは繁殖率が高く、従来の沖縄の在来固有種の木々や植物の生育を脅かしています。現在は沖縄のみならず、南九州までその生育範囲は広がっているそうです。かつて、戦時中に南の島で銀ネムの種を食べた兵士たちは、皆丸ハゲになってしまったらしいです。
家畜の餌にもならず、切っても切ってもすぐに生えてくる銀ネム、アダンの木を覆い尽くしてしまうほどの生命力に、久高島の人々は手を焼いている現状です。
「游魚」が文学フリマに出ます
詳細:第23回文学フリマ東京
・2016年11月23日(祝)11:00-17:00
・入場無料
・東京流通センター第二展示場(東京モノレール「流通センター駅」下車1分)
・出展名:木の聲舎
・出展場所:1階EホールG-5