AGURI UCHIDA

画家、内田あぐりのブログ

人間 この未知なるもの

 

収蔵品展|057

人間 この未知なるもの

2016年12月10日-2017年3月12日

東京オペラシティアートギャラリー

 

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この展覧会では1970年〜80年代に描いた私の初期の作品6点と近作数点が展示されています。そのほとんどがアトリエの倉庫に眠っていたもので、30年、40年ぶりに今回の展示で日の目をみる作品で、中には未発表のものもあります。

昨日はレセプションと内覧会で、私の大学院の修了制作「女人群図-1」と「女人横臥」の前で寺田小太郎さんと記念の嬉しいツーショット。寺田さんはこの展覧会の企画者であり、オペラシティの名誉館長であり、著名なコレクターでもあります。

展示されている作品は140点にも及び、寺田さん自ら展示構成や会場でのレイアウトをなさるほど、この展覧会への強い思いがあったそうです。89歳になられる寺田さんのその情熱が会場にあふれんばかりに、作品たちも活き活きと存在していました。

展覧会は、寺田コレクションの中から人物をモティーフにした作品を抽出し、さまざまな人のかたち、人間の存在そのものについて考察してみようという、他では見られない素晴らしい内容となっています。

 

また、展覧会を担当してくださったオペラシティ学芸員の佐山由紀さんのリーフレットに寄せた文章にも心を打たれます。

ツーショットの写真は佐山さんが撮影してくださいました。

 

 

 

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沖縄取材日記 vol.5 奥ヤンバル大石林山

 

 

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東前(アガリメー)

形から見て、新石器時代のヨーロッパで造られ始めた、ドルメン(テーブル型の石積み)状の拝所と思われます。真東から陽が入るように作られていることから、太陽信仰(アマテラス)と関係が深いのではないでしょうか。

 

 

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御願ガジュマル、日本最大のガジュマル。

 

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ニガナを食べたい

 

 

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 久高島の家庭の食卓。シークワーサー、烏賊の塩辛、ニガナアエと言うお祝いの席に出すニガナとサンマの和え物、モズクの天ぷら、豚と大根の煮物。

ニガナは島のいたるところに生えているそう、美味しかったから、また食べたいのです。

中央の塩はナサー屋「太陽ぬ真塩」(テイダヌマス)と言う久高島の海水から精製された塩、友人のご主人が作られています。このお塩がとても美味しいのです。

 

 

キッド・アイラック・アート・ホールの閉廊

 

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キッド・アイラック・アート・ホールは窪島誠一郎氏(信濃デッサン館、無言館館主)が1964年に開業した美術、音楽、演劇、舞踏、朗読、映像など、領域を超えた表現活動を行うホールです。1998年頃に道路の拡幅により、現在のホールに移転し建物も新しくなりました。

ホールの壁は以前のホールも今も真黒で、闇のような特異な空間で個性的で多様な芸術表現が展開されてきました。

今年の12月をもって多くの表現者やファンに惜しまれながら、ホールは閉業となってしまうそうです。

私も移転前ののキッドで個展を2回開催しましたが、50数年にわたり領域を超えた表現活動をする作家達の活動を支えてきたキッドが閉業してしまうのは、たまらなく残念なのです。